看護師の転職の失敗談からは、これから転職したい人にとって学ぶことが多いはずです。まずは「情報不足で転職に失敗をしてしまった」という先輩の例を見ていきましょう。
この看護師が初めて働いた職場は大きな病院でした。質問をすると怒られるような厳しい職場で、彼女が妊娠した時に報告に行くと、露骨に責めてくるような職場でしたので、子どもを産んだ後も働き続けるのが困難だと判断し転職をすることになりました。大病院とは違い、もっとゆったり働けたらと老人ホーム転職先に選んだのですが、ここで働く看護師の仕事のいい加減ぶりが我慢できずに、再び転職をすることになったようです。
この看護師が転職に失敗してしまったのは、転職先の情報不足が原因です。老人ホームは確かに大病院に比べておだやかに働けるというイメージがありますが、自分が実際に働く職場がどんな雰囲気なのか、どんな人が働いているのかの情報がなかったのが失敗の原因になりました。漠然とした職場のイメージで転職先を決めるのではなく、事前に職場に訪れて雰囲気を確かめておくなどの情報収集をすることも転職を成功させるには必要な事です。
次の看護師が転職に失敗してしまったのも、よくあるパターンのひとつでした。長年看護師として働き、結婚して子どももできて、働きながら子育てもしています。勤務先の病院は通勤時間が60分くらいかかるので、なるべく子どもの近くにいるためにも、家から歩いて行ける、総合病院に転職することにしました。そして最近資格を取った助産師として働くことにしたのです。
しかし、その総合病院はその周辺で一番大きな忙しい職場でした。助産師としての経験がないため、まずは出産に立ち会い、それについてのレポートを書くことから始めなくてはなりませんでした。専門書も読み、それについてのレポートを書く、しかもそれは宿題で勤務時間外に行わなければなりませんでした。子育てをしながらこの激務をこなすことはできずに、結局元の病院に戻ることになりました。
今回の失敗の原因は求人情報の分析の失敗です。「家から近い」「助産師として働ける」この条件はぴったりだったのですが、実際に新人として助産師をする場合は、どのような状況になるのか、しかも総合病院には緊急の搬送もあるために、助産師さんに求められるレベルは一般の病院よりも高いのです。もし求人情報をきちんと分析できていたら、総合病院で経験のない助産師が勤務するためには、私生活を犠牲にして勉強をする覚悟がないと務まらないと事前にわかったはずです。このように看護師の仕事は同じでも、職場によって求められるレベルが違う事もあるので、きちんと求人情報を分析して転職を失敗に終わらせないようにしましょう。
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